契約社員になるときには、雇用契約にサインをして雇用関係を成立させます。
その際に、契約項目を一通り説明してくれるのが一般的ですが、書いてなかった内容があったために失敗する人もいるので注意しなければなりません。介護施設では、契約社員を獲得するときに正社員に近い待遇を与えてくれる場合もありますが、必ずしも全てが期待した通りになっているとは限らないでしょう。
特に、失敗して後悔した事例としてよくあるのが、退職金やボーナスです。あるのが当然と思い込んでしまいがちですが、明記されていなかったらどちらも存在しません。退職金やボーナスは、雇用者側が福利厚生として行っているものであって、法的に義務化されているものではないからです。特に介護施設では、資金のやりくりが大きな問題になっている影響で、退職金やボーナスがない場合もあるので注意しましょう。
また、育児支援やキャリア支援が問題になっていることもあります。よくあるのが、正社員と契約社員の募集を同じ求人広告で行っていて、育児支援やキャリア支援の制度が記載されているというものです。その魅力を感じて契約社員として採用されたら、該当するのは正社員だけだったという失敗をする人は少なくありません。このような場合には、契約前であれば内容の改善を求めることもできます。それが原因で採用を取り消されてしまう可能性もありますが、満足できる形で採用してもらうためには忘れてはならないことでしょう。